保育士専門の就職支援サイト「保育士バンク!」をはじめとするライフイベント事業を主軸に、グローバル、地方創生領域で事業を展開しているネクストビート。同社が誇るテクノロジーと推進力を武器に、独創的な視点で日本の労働力問題に挑み続けています。
多岐にわたる事業が社会課題の変化とともに多様化し、プロダクトの改善やデザイナーの育成強化が望まれるなか、ゆめみの「プロダクトデザイン壁打ちサービス」を活用。ヒアリングを進めていくうち、ネクストビートの企業成長にとってより効果的なアプローチは骨太なデザイン組織づくりを支援することで合意しました 。新たに「デザイン人材育成支援」をご提案し、1on1を含めたデザイナーとの育成対話支援を実施しました。
○プロダクトの改善およびデザインチームの育成プロジェクトを開始
該当プロダクトの壁打ち(コーチング+コンサルティング)を通じて整理された「やること」をもとに、施策ベースでUX/UI観点のアドバイスや実践をゆめみメンバーと一緒に実施。
同時に、ゆめみのCDOが、デザイナーそれぞれと1on1しながら、今後注力すべき⽅向性やチームで強化すべきポイントを社外の目線から客観的に明確化していきました。
○プロダクト改善からデザイナー育成対話支援にシフト
社外の視線から見たプロダクトの検証を目的に実施した壁打ちでしたが、1on1を通してデザイナーが吸収するものが多く、個々のスキル向上につながると同時にデザイン組織の強化にも有効であると判断しました。そこから事業単位の実施ではなく、デザインチーム全体の底上げや組織のさらなる成長に向けた、デザイン人材育成支援プロジェクトへとシフトしました。
◆デザイナーとの1on1実施
デザイナーが個別で担当されているサービスの検討中施策やデザインの改修アイデアなどを持ち寄り、それに対してゆめみのCDOが1on1で壁打ちを実施。デザインを⾔語化することを促しながら、客観的に自身のデザインを評価することをサポートしました。
【主要トピック例】
◆UX/UI講義の実施
個々のスキルや実践経験、事業領域などによらず、デザイナーとして必要な「デザインの言語化」について、1on1とは別に2時間ほどの講義を実施。
デザイナーの役割やUIデザインと社会の歴史、OOUIを⽤いた設計⽅法などをテーマとしながら、「なぜそのようなデザインにするのか?」「デザインコンセプトって何?」「デザインの必要性とは?」などの問いに機能要件説明ではなく、デザイナーとして答えられるような〝will〟の形成についてお話ししました。
結果、デザイナーとして自身の業務に集中しがちな視点が事業全体やビジネスモデル、マネジメント領域などを意識できるなど視座が高まった、といった嬉しいコメントをいただきました。
◆外部からの視点により「客観的に自身のデザインを評価する」ための可視化
ネクストビート社の評価指針に合わせたスキルマップを設計。事業会社内デザイン組織として既存していたスキル評価指針と、外部の視点から見たゆめみ作成のスキルカルテを照らし合わせ、デザイン評価により客観性をもたせるためのセッションを行いました。
◆デザイン組織育成・強化のための壁打ち支援
デザイナーとの1on1の進捗フィードバックやをベースに、デザイン組織としてのさらなる育成や強化のためのボトムアップ施策の壁打ちも実施しました。
【ゆめみ担当者のコメント】
・議事録作成のため、すべての1on1に参加させていただきました。「デザインの言語化」はスキルの高い経験豊富なデザイナーの方々にとっても重要なトピックであり、デザインとの向き合い方が変わったとのお声をいただけました。また、私自身にとっても大いに勉強になり、そこからどのようなプロジェクトでも常に言語化することを意識しながら臨めるようになりました。(新卒デザイナー)
・当初はお問い合わせをいただいた「プロダクトデザイン壁打ちサービス」でプロジェクトを進行するなか、ネクストビート様にとってより有効なご支援の提案ができたこと。ゆめみやゆめみメンバーの「できること」を生かし、主目的だったデザイナー育成・強化とともにネクストビート様が課題として抱えておられた組織開発に少なからず伴走できたことに手ごたえを感じました。(営業)